医療機関(病院・クリニック)のクレジットカード(キャッシュレス)決済導入がもたらすメリットと注意すべきポイント

 

1. 医療機関(病院・クリニック)におすすめの決済は? 

  1. クレジットカード
  2. その他

2. キャッシュレスを導入するメリット

  1. 訪日外国人に対応できる
  2. 高額な医療費に対応できる
  3. 緊急時に対応できる

3. キャッシュレス導入時の注意点

  1. スマホ決済の選び方
    1. 費用面
    2. システム面
  2. カード決済利用の条件設定
    1. 金額での設定
    2. 利用内容での設定

4. おすすめのスマホ決済サービス

  • Square
  • Coiney
  • その他

5. まとめ

 


はじめに

飲食業界などの他業界に比べ、決済サービスの導入が遅れている医療業界。しかし、2010年に総務省が働きかけたことにより、徐々に医療業界でも決済サービスの導入が浸透し始めています。

今回は医療機関が決済サービスを導入する際のメリットや注意点を紹介していきます。決済サービスの導入を検討している医療機関の方はぜひ参考にしてください。


1.医療機関(病院・クリニック)におすすめの決済は?

医療機関におすすめのキャッシュレス決済について2パターンに分けてご説明します。

ⅰ. クレジットカード決済

高額の買い物をするときに利用されることが多いです。そのため、支払い金額が大きくなりがちな医療機関ではクレジットカード決済の導入が適しているでしょう

VISA、Mastercardを筆頭に、様々な種類があります。日本ではJCBのシェアも高いですし、アメリカではAmerican Expressのシェアも高いです。

様々なカードの利用者に備え、使えるクレジットカードのブランド数を、多く用意しておいた方がいいでしょう。

ⅱ. その他

電子マネーQRコード決済があります。 これらは少額の買い物をスムーズに済ませたいときに利用されることが多いです。
電子マネーにはSuicaなどの交通系のものやiDなどがあります。QRコード決済にはWeChatペイやLINEペイなどがあります。

また、それらに加え、QRコード決済の一つにPayPayがあります。 日系企業発のQRコード決済で、2019年8月の発表によると、リリースから一年足らずで利用者数が1000万人、加盟店が100万を突破したそうです。 中国での主要なQRコード決済であるアリペイと連携しているので、国内の顧客だけでなく中国人観光客のインバウンド消費にも対応可能です。このことから、PayPayの導入により国内外の多くの顧客の利便性を上げることができるかもしれません。 直接契約による初期導入費は無料で決済手数料は3.24%です。また、期間限定で決済手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

PayPay公式サイト

病院では支払い金額が大きくなりがちなので、今回は、そのような決済に適したクレジットカード払いを導入することを前提にお話を進めます。


2.キャッシュレスを導入するメリット

ⅰ. 訪日外国人に対応できる

これは主に日本に短期間滞在する外国人を指しています。

海外では日本に比べキャッシュレス化が進んでおり、医療業界にかかわらずあらゆる場面において、多くの外国人がクレジットカード決済を利用しています。そのため、カード決済を導入することでそういった人々に対する利便性の向上につながり、スムーズなお会計をすることができます

近年は外国人観光客が増加傾向にありますので、訪日中の緊急事態時に日本の病院を利用するなど需要も高まるとみられます。そういった緊急事態に備えて現金を用意しているケースはほとんど無いでしょうから、クレジットカード決済ができるかどうかは病院選びの一つのポイントになります。決済方法を確認せずに訪れた場合も、その外国人患者が日本円を持っておらず、病院側もクレジットカード決済に対応していなければ不払い問題に巻き込まれる可能性があります。

また、医療や美容整形を目的として来日する外国人もいるので緊急事態に利用される可能性が比較的高い病院に限らず、美容クリニックも、クレジットカード決済を導入することによってそういった状況に対応することができます。

 

ⅱ. 高額な医療費に対応できる

特に自費診療では医療費が高額になりがちであり、その金額も予測しづらいです。 そのため、盗難等の懸念から医療費を持ち歩くことがためらわれ、また、事前にどれくらい用意すべきか判断することも難しいでしょう。

しかし、クレジットカード決済を導入すれば、患者が現金を持ち歩いたり事前に用意したりする必要がなくなります。

したがって、自費診療といった高額になり予測もしづらい診療を利用することのハードルを下げることができ、顧客獲得の拡大につながるでしょう。

実際、歯科や産婦人科、美容外科は自費診療を扱っている病院では、キャッシュレス決済サービスの導入が増加傾向にあります。

 

ⅲ. 緊急時に対応できる

急を要する診察で持ち合わせが無い患者でもクレジットカードを携帯していれば、その場で支払いができます。

 

キャッシュレス・消費者還元事業に伴い、ただいま期間限定でキャッシュレス決済を導入できたり決済手数料が引き下げられたりするキャンペーンが実施されています。保険医療機関は対象にはなりませんが、自費診療のみ設置している美容クリニックなどは対象となるので、導入するのであればこのようなキャンペーンを実施している今導入することをおすすめします。

 

3.キャッシュレス導入時の注意点

ⅰ. スマホ決済の選び方

キャッシュレス決済の導入にあたり、単一の決済サービスもあれば、複数の決済サービスをまとめる決済代行機能を持ったスマホ決済と呼ばれているものもあります。このように、クレジットカード決済を導入する方法は2つあります。

1つ目は、単一の決済サービスに該当するもので、Visa等のカードブランドと直接契約する方法です。

2つ目は、スマホ決済に該当するものでいくつかのカード会社との契約をまとめて取り扱っている決済代行会社と契約する方法です。以下これをスマホ決済と記載することにします。

スマホ決済が、カードブランドとの直接契約より優れている点は主に2つあります。

1点目は、カードブランドと直接契約を結ぶより決済手数料を抑えられることです。病院・クリニックがカードブランドと直接契約を結んだ場合の決済手数料の相場はおおよそ4%~4.5%であるという話を耳にします。しかし、スマホ決済の場合3%台に抑えることができます。2点目は、一社一社のカードブランドと契約を結ぶ手間が省けることです。

ちなみに、スマホ決済サービスはしばしばクレジットカードだけでなく、その他の決済にも対応しています。

また、期間限定で実質無料で導入でき、維持費もかからないサービスが多いため、経営の負担を軽減してくれます。

このようなことから、スマホ決済がおすすめです

<関連記事> Square(スクエア)とCoiney(コイニー)の導入メリット徹底比較!手数料・端末など

スマホ決済の比較は主に次の二側面からするとよいでしょう。

 

a.費用面

各スマホ決済によって初期導入費、手数料、入金サイクル等は異なります。経営状況などと照らし合わせ、自身に適したスマホ決済を選びましょう。

 

b.システム面

他のシステムとの連携についても重要になってきます。


医療業界の場合レセプトなど特殊な請求、会計システムが存在します。スマホ決済によっては、特定のレジシステムしか利用できないことがあり、場合によってはオペレーションを全て変更する必要が出てきます。

現在利用しているシステムを利用し続けたいのであれば、そのシステムと連携できるかどうか、利用システムの変更を検討しているのならば、めぼしいシステムを導入できるかどうかもチェックしましょう。

 

おすすめのスマホ決済ついて後ほどの「4. おすすめのスマホ決済」の項目で紹介します。

 

ⅱ. カード決済利用の条件設定

次にクレジットカード決済導入時の利用条件設定について2つの観点からお話します。

a.金額での設定

クレジットカード決済では決済手数料がかかります。普段持ち合わせているような少額の決済でもクレジットカードを利用する患者が増加すると、手数料がかさんで収益が減り、この決済方法を導入した意味合いがうすれてしまいます。

カード利用の際の金額の下限を設定することはそれを防ぐ有効な手段の一つです。

b.利用内容での設定

一般的に支払い金額が大きくなる自費診療の場合のみクレジットカードの利用可とすることも有効です。

 

 

4.おすすめのスマホ決済

特におすすめなスマホ決済のサービスを紹介するので参考にしてください。

紹介するのは下記のサービスです。

○Square(スクエア)

スマホやタブレットに、専用の決済端末を接続して決済するタイプのスマホ決済です。 据え置き型のサービスと異なり場所を取らない為、少スペースになりがちな医院の受付に最適です。また、その決済端末の見た目に関してもスタイリッシュとの評判があります。そのため、院内をオシャレなイメージに仕上げたい美容クリニックなどにおすすめです。

導入費となる決済端末は7980円と比較的安価であり、またキャッシュレス・消費者還元事業の対象になっている場合は無料で導入できます。

主要なクレジットカードやそのタッチ決済に対応しており、カードによって手数料は異なりますが、3.25~3.95%となっています。

入金サイクルについて、みずほ銀行、三井住友銀行を利用する場合翌日に入金され、その他銀行であっても毎週水曜日締め金曜日入金の形がとられており、入金が早いことで有名です。しかも入金手数料は条件無く無料です。

電子マネーには対応予定となっています。

最短で申込み当日に導入できるなど導入までの煩わしさが無い事も嬉しいポイントの一つです。

会計等システムに関しては、自社アプリに加え、多種類のソフトウェアと連携しているので病院で使用しているシステムを引き続き利用できる可能性が高く、選択肢も多いです。

詳しくはSquare(スクエア)の公式サイト

○Coiney(コイニー)

Coineyは専用の決済端末を、スマホやタブレットとBluetooth接続して利用するスマホ決済です。

決済端末は19800円で、キャッシュレス・消費者還元事業の対象でなくてもキャンペーン期間中は無料で導入できます

Square同様、主要なクレジットカード決済に対応している他、多数の電子マネーやQRコードにも対応しています。

手数料はSquareと同等の3.24~3.74%です。

入金方法は自動/手動の2つがあり、自動を選択した場合は月1回、手動を選択した場合は月6回まで入金依頼をすることができます。しかし、入金金額が10万円に満たない場合200円の振込手数料がかかるので注意が必要です。

また、最短、申請の翌5営業日から導入することができます

多種類のレジや会計ソフトウェアに対応しているので、病院で使用しているシステムを引き続き利用できる可能性が高く、選択肢も多いです。

詳しくはCoiney(コイニー)の公式サイト

キャッシュレス・消費者還元事業に際し、両スマホ決済共に、2020年4月30日まで決済端末が無料で導入できたり、2020年6月30日まで決済手数料が実質2.16%になるキャンペーンを実施しています。キャッシュレス・消費者還元事業の対象にならなくても2020年5月31日までCoineyは決済端末が無料になるキャンペーンを実施しています他にも様々なキャンペーンがあるので、詳しくは下記のページをご確認ください。

 

<関連記事> Square(スクエア)とCoiney(コイニー)の導入メリット徹底比較!手数料・端末など

SquareとCoineyの比較についてまとめましたので、キャンペーン内容に限らず、それぞれのスマホ決済の特徴の詳細もこちらでご確認ください。

・その他

 

また、医療機関向けに開発された決済代行サービスであるHealtheeOneコレクトというものもあります。病院やクリニックに合わせてつくられたものなので、病院やクリニック向けの機能は他のスマホ決済に比べて充実しています。

しかし、初期導入費70000円~、月額費500円~となっており、割高です。上記に記載した2つのスマホ決済と比較すると、初期導入費はSquareが7980円、Coineyが19800円であり月学費は両方とも0円なのでそれは一目瞭然です。そのため、本当にHealtheeOneコレクトが提供している機能が必要なのか、対価にあっているかをよく検討する必要があります。

 

5.まとめ

近年は自費診療を受ける際にカード決済ができるかどうかも受診する医療機関を選択する際のポイントの一つとなっているため、カード決済を導入することは、ビジネスチャンスを拡大することを意味します。カード決済を導入していないことで、お客さんから選ばれない可能性もあるのです。特に自費診療の利用者を増やしたいと考えている方は、ぜひ導入しましょう。