医療機関(病院・薬局・クリニック)がキャッシュレス決済を導入するメリットとおすすめのサービスを紹介!

病院・医療機関のキャッシュレス決済導入メリットとおすすめのサービス

 

目次

1. 医療機関(病院・クリニック)におすすめの決済は?
ⅰ.クレジットカード
ⅱ.プリペイドカード
ⅲ.その他
2.キャッシュレス決済を導入するメリットは?
ⅰ.訪日外国人に対応できる
ⅱ.高額な医療費に対応できる
ⅲ.緊急時に対応できる
ⅳ.会計時間が格段に短くなる
ⅴ.患者との不用意な接触を避けることが出来る
3.キャッシュレス決済導入時の注意点
ⅰスマホ決済の選び方
a.費用面
b.システム面
ⅱ.カード決済利用の条件設定
a.金額での設定
b.利用内容での設定
4. おすすめのスマホ決済サービス
・Square
・STORESターミナル(旧Coiney)
・その他
5. まとめ

病院・医療機関のキャッシュレス決済導入メリットとおすすめのサービス

今回は病院・薬局・クリニックなどの医療機関にキャッシュレス決済を導入するメリットの解説やおすすめの決済方法、おすすめの決済サービスのご紹介を行っていきます。

こちらのグラフの一番左の全国の部分をご覧ください。
こちらは後ほど1章でご紹介する株式会社ジェーシービー の行った調査における「Q.あなたの身近な店舗や施設で、キャッシュレス決済ができたらいいなと思うものをお答えください。」の複数回答式回答なのですが、病院が65.1%と全国で最も幅広くキャッシュレス化を求める声が大きいということがわかります。
医療業界は2010年に総務省が働きかけたことにより、徐々に決済サービスの導入が浸透し始めていますが、飲食業界などの他業界に比べて決済サービスの導入が遅れているのが実情です。
今後は政府によるマイナポイント事業やJPQR事業などでますます患者さんからキャッシュレスでの決済を望まれる機会も増えてくると思いますので、まだ導入していないという医療関係者様は是非ご検討ください。

マイナポイント事業についてはこちら

JPQR事業についてはこちら 

1.医療機関(病院・クリニック)におすすめの決済は?

ここではまず、医療機関におすすめのキャッシュレス決済について解説していきます。
その前に、病院での取り扱うキャッシュレス決済にとって最も求められる条件とはなんだとお考えでしょうか。
手数料の安さでしょうか?
それとも、決済端末のデザイン性でしょうか?
もちろんそれらも重要かもしれませんが、多くの方は「安全性」だと考えている方が多いと思います。
最近QRコード決済でのトラブルなどをニュースで見る機会が多くなっていますから、尚の事でしょう。

こちらのグラフをご覧ください。
これは大手クレジットカード会社、株式会社ジェーシービー (以下JCB)が全国に居住する20~60代男女4,700名に対して行った「キャッシュレスに関する調査」(※)における「Q.最も安全だと思うのはどの決済手段ですか。」という質問に対する回答を表したグラフです。
ご覧の通り、クレジットカードが57.8%と圧倒的に安全だと考えている方が多いということがわかります。
次が14.1%でプリペイドカードになっています。
やはり事前に必要なお金をチャージしておくものなので、お金の管理がしやすいという点で安全性を高く感じている人が多いのでしょう。
以上の情報から、今回この記事では「安全性」という観点から病院におすすめのキャッシュレス決済のご紹介をしていきたいと思います。

ⅰ. クレジットカード決済

高額の買い物をするときに利用されることが多いです。
そのため、支払い金額が大きくなりがちな医療機関ではクレジットカード決済の導入が適しているでしょう。
VISA、Mastercardを筆頭に、様々な種類があります。
日本ではJCBのシェアも高いですし、アメリカではAmerican Express、中国では銀聯カードのシェアも高いです。
様々なカードの利用者に備え、使えるクレジットカードのブランド数を、多く用意しておいた方がいいでしょう。
ただ基本的には所謂世界ブランドに対応しておけば困ることはほとんどないと言えるでしょう。
また安全性という面でお話すると、クレジットカードは長年日本だけでなく世界中のキャッシュレス決済の中心だった決済方法ですから、やはり信用度が出てきて間もないQRコード決済などとは違うというのがユーザー・事業者様の正直な意見なのでしょう。
やはり「キャッシュレス決済=クレジットカード」という印象がまだまだ根強い社会ですからクレジットカード決済にはぜひとも対応しておきたいという部分はあります。
また、近年ではクレジットカードのタッチ決済というものも出てきており、従来のICチップ式やスキャン式よりもより便利な方法も出てきています。
そちらについても詳しく知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。

クレジットカードのタッチ決済についての記事はこちら

ⅱ. プリペイドカード(電子マネー)

安全性の面でクレジットカードに続くプリペイドカードですが、その中でも我々の生活に既に深く根付いているのは電子マネーです。
電子マネーは少額の買い物をスムーズに済ませたいときに利用されることが多いため、病院においてクレジットカードほどの需要はないかもしれませんが、それでも定期的に通院する方などにとっては事前にお金を入れておくことで当日はすぐにお会計をして帰ることができますからありがたいかもしれません。
決済手数料等もクレジットカード決済と比べてもほとんど変わらないですから、クレジットカードを導入して余裕がある場合などは導入しても良いかもしれません。
ただ、やはり優先順位的には間違いなくクレジットカードを先に導入するべきです。

ⅲ.その他

クレジットカード・プリペイドカード以外の決済手段としてはQRコード決済があります。
QRコード決済は以前まで度々システム障害や問題発生などが起こっており、ユーザーに不信感を与えてしまっていましたが、そのような事件があったからこそ最近では安全性・セキュリティ面の強化が行われています。
QRコード決済の代表格と言えば、やはりPayPayが挙げられるでしょう。
Yahoo!とソフトバンクの共同出資で造られたPayPay株式会社によって運営されているQRコード決済で、2020年2月の発表によると利用者数が2500万人、加盟店が194万を突破したそうです。
中国での主要なQRコード決済であるアリペイと連携しているので、国内の顧客だけでなく中国人観光客のインバウンド消費にも対応可能です。このことから、PayPayの導入により国内外の多くの顧客の利便性を上げることができるかもしれません。
直接契約による初期導入費は無料で決済手数料は3.24%です。
また、期間限定で決済手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。

PayPay公式サイト

2.キャッシュレスを導入するメリット

病院では支払い金額が大きくなりがちなので、今回は、そのような決済に適したクレジットカード払いを導入することを前提にお話を進めます。

ⅰ. 訪日外国人に対応できる

これは主に日本に短期間滞在する外国人を指しています。
海外では日本に比べキャッシュレス化が進んでおり、医療業界にかかわらずあらゆる場面において、多くの外国人がクレジットカード決済を利用しています。
そのため、カード決済を導入することでそういった人々に対する利便性の向上につながり、スムーズなお会計をすることができます。
近年は外国人観光客が増加傾向にありますので、訪日中の緊急事態時に日本の病院を利用するなど需要も高まるとみられます。
そういった緊急事態に備えて現金を用意しているケースはほとんど無いでしょうから、クレジットカード決済ができるかどうかは病院選びの一つのポイントになります。
決済方法を確認せずに訪れた場合も、その外国人患者が日本円を持っておらず、病院側もクレジットカード決済に対応していなければ不払い問題に巻き込まれる可能性があります。
また、医療や美容整形を目的として来日する外国人もいるので緊急事態に利用される可能性が比較的高い病院に限らず、美容クリニックも、クレジットカード決済を導入することによってそういった状況に対応することができます。

ⅱ. 高額な医療費に対応できる

特に自費診療では医療費が高額になりがちであり、その金額も予測しづらいです。
そのため、盗難等の懸念から医療費を持ち歩くことがためらわれ、また、事前にどれくらい用意すべきか判断することも難しいでしょう。
しかし、クレジットカード決済を導入すれば、患者が現金を持ち歩いたり事前に用意したりする必要がなくなります。
したがって、自費診療といった高額になり予測もしづらい診療を利用することのハードルを下げることができ、顧客獲得の拡大につながるでしょう。
実際、歯科や産婦人科、美容外科は自費診療を扱っている病院では、キャッシュレス決済サービスの導入が増加傾向にあります。

ⅲ. 緊急時に対応できる


急を要する診察で持ち合わせが無い患者でもクレジットカードを携帯していれば、その場で支払いができます。
キャッシュレス・消費者還元事業に伴い、ただいま期間限定でキャッシュレス決済を導入できたり決済手数料が引き下げられたりするキャンペーンが実施されています。
保険医療機関は対象にはなりませんが、自費診療のみ設置している美容クリニックなどは対象となるので、導入するのであればこのようなキャンペーンを実施している今導入することをおすすめします。

ⅳ.会計時間が格段に短くなる

キャッシュレス決済の最大の魅力はやはり会計時間が格段に短くなるということでしょう。
病院に通うのが面倒くさくなってしまう大きな理由に待ち時間が長いというものがあるのは否定できません。

せっかく治療が終わって帰ることができるというのに前のお会計が詰まっていて10分も15分も待たなければならないというのは患者様からしたら非常に不愉快です。

場合によっては病院のお会計は非常に高額になります。
そのため何度もお札を数えなおしたり小銭を数えなおしたりしなければならず、非常に時間がかかってしまうのです。

やむを得ないことだとはいえ、そんなことが原因で来院してくれるお客様を減らしてしまうのは非常にもったいないことですよね。

ⅴ.患者との不用意な接触を避けることが出来る

病院にとって、これはかなり大きなメリットと言えるかもしれません。
昨今の新型コロナウィルス感染症などで、スーパーを中心にキャッシュレスでの決済を推進する動きがみられました。
これは現金は不特定多数の人物が触ったもので、それをやり取りしているのは衛生上問題があるのでは、ここから新型コロナウィルス感染症に感染してしまうのではないかという考えからです。
病院には新型コロナウィルス感染症に限らず、様々な病気を抱えた患者様がいらっしゃいますから、万が一に備えておけば会計を担当する従業員からの院内感染の拡大などを事前に防ぐことが出来るかもしれません。

3.キャッシュレス導入時の注意点

ⅰ. スマホ決済の選び方

キャッシュレス決済の導入にあたり、単一の決済サービスもあれば、複数の決済サービスをまとめる決済代行機能を持ったスマホ決済と呼ばれているものもあります。
このように、クレジットカード決済を導入する方法は2つあります。
1つ目は、単一の決済サービスに該当するもので、Visa等のカードブランドと直接契約する方法です。
2つ目は、スマホ決済に該当するものでいくつかのカード会社との契約をまとめて取り扱っている決済代行会社と契約する方法です。
以下より上記で記載した方法をスマホ決済と記載いたします。

スマホ決済が、カードブランドとの直接契約より優れている点は主に2つあります。

1点目は、カードブランドと直接契約を結ぶより決済手数料を抑えられることです。
病院・クリニックがカードブランドと直接契約を結んだ場合の決済手数料の相場はおおよそ4%~4.5%であるという話を耳にします。
しかし、スマホ決済の場合3%台に抑えることができます。

2点目は、一社一社のカードブランドと契約を結ぶ手間が省けることです。
ちなみに、スマホ決済サービスはしばしばクレジットカードだけでなく、その他の決済にも対応しています。
また、期間限定で実質無料で導入でき、維持費もかからないサービスが多いため、経営の負担を軽減してくれます。
このようなことから、スマホ決済がおすすめです。

<関連記事> Square(スクエア)とSTORESターミナルの導入メリット徹底比較!手数料・端末など
スマホ決済の比較は主に次の二側面からするとよいでしょう。

a.費用面

各スマホ決済によって初期導入費、手数料、入金サイクル等は異なります。
経営状況などと照らし合わせ、自身に適したスマホ決済を選びましょう。

b.システム面


他のシステムとの連携についても重要になってきます。
医療業界の場合レセプトなど特殊な請求、会計システムが存在します。
スマホ決済によっては、特定のレジシステムしか利用できないことがあり、場合によってはオペレーションを全て変更する必要が出てきます。
現在利用しているシステムを利用し続けたいのであれば、そのシステムと連携できるかどうか、利用システムの変更を検討しているのならば、めぼしいシステムを導入できるかどうかもチェックしましょう。
おすすめのスマホ決済ついて後ほどの「4. おすすめのスマホ決済」の項目で紹介します。

ⅱ. カード決済利用の条件設定

次にクレジットカード決済導入時の利用条件設定について2つの観点からお話します。

a.金額での設定

クレジットカード決済では決済手数料がかかります。
普段持ち合わせているような少額の決済でもクレジットカードを利用する患者が増加すると、手数料がかさんで収益が減り、この決済方法を導入した意味合いがうすれてしまいます。
カード利用の際の金額の下限を設定することはそれを防ぐ有効な手段の一つです。

b.利用内容での設定

一般的に支払い金額が大きくなる自費診療の場合のみクレジットカードの利用可とすることも有効です。
例えば、病院ではないですが、ランチ営業をしている飲食店などがこれは採用している場合が多いです。
ランチ営業はギリギリまで原価に近づけることで夜の来店を目的としているのですが、その状況でクレジットカード決済などを行ってしまうとただでさえ少ない利益から決済手数料等が差し引かれて結果的にマイナスになってしまいます。
それを避けるためにランチ営業をしているほとんどの飲食店では現金払いのみにしているパターンが多いです。

4.おすすめのスマホ決済

特におすすめなスマホ決済のサービスを紹介するので参考にしてください。
紹介するのは下記のサービスです。

○Square(スクエア)

スマホやタブレットに、専用の決済端末を接続して決済するタイプのスマホ決済です。
据え置き型のサービスと異なり場所を取らない為、少スペースになりがちな医院の受付に最適です。
また、その決済端末の見た目に関してもスタイリッシュとの評判があります。
そのため、院内をオシャレなイメージに仕上げたい美容クリニックなどにおすすめです。
導入費となる決済端末は7,980円と比較的安価であり、またキャッシュレス・消費者還元事業の対象になっている場合は無料で導入できます。
主要なクレジットカードやそのタッチ決済に対応しており、カードによって手数料は異なりますが、3.25~3.95%となっています。
入金サイクルについて、みずほ銀行、三井住友銀行を利用する場合翌日に入金され、その他銀行であっても毎週水曜日締め金曜日入金の形がとられており、入金が早いことで有名です。
しかも入金手数料は条件無く無料です。
電子マネーには対応予定となっています。
最短で申込み当日に導入できるなど導入までの煩わしさが無い事も嬉しいポイントの一つです。
会計等システムに関しては、自社アプリに加え、多種類のソフトウェアと連携しているので病院で使用しているシステムを引き続き利用できる可能性が高く、選択肢も多いです。

もっとSquare(スクエア)について詳しく知りたいという方はSquare(スクエア)のまとめ記事もご覧ください。

○STORESターミナル(旧Coiney)

STORESターミナル(旧Coiney)は専用の決済端末を、スマホやタブレットとBluetooth接続して利用するスマホ決済です。
決済端末は19,800円で、キャッシュレス・消費者還元事業の対象でなくてもキャンペーン期間中は無料で導入できます。
Square同様、主要なクレジットカード決済に対応している他、多数の電子マネーやQRコードにも対応しています。
手数料はSquareとほぼ同等の3.24~3.74%です。
入金方法は自動/手動の2つがあり、自動を選択した場合は前の月の売上金が翌月20日に振り込まれ、手動入金の場合は2020年7月27日から入金依頼をした最短翌々日に入金されるようになったため非常に使いやすくなりました。
しかし、入金金額が10万円に満たない場合200円の振込手数料がかかる点に変更はないので注意が必要です。
また、最短、申請の翌5営業日から導入することができます。
多種類のレジや会計ソフトウェアに対応しているので、病院で使用しているシステムを引き続き利用できる可能性が高く、選択肢も多いです。

詳しくは、STORESターミナル(旧Coiney)の公式サイトへ(https://coiney.com/

キャッシュレス・消費者還元事業に際し、両スマホ決済共に、2020年4月30日まで決済端末が無料で導入できたり、2020年6月30日まで決済手数料が実質2.16%になるキャンペーンを実施しています。
キャッシュレス・消費者還元事業の対象にならなくても2020年5月31日までCoineyは決済端末が無料になるキャンペーンを実施しています。
他にも様々なキャンペーンがあるので、詳しくは下記のページをご確認ください。

<関連記事> Square(スクエア)とSTORESターミナル(旧Coiney)の導入メリット徹底比較!手数料・端末など
SquareとSTORESターミナル(旧Coiney)の比較についてまとめましたので、キャンペーン内容に限らず、それぞれのスマホ決済の特徴の詳細もこちらでご確認ください。

〇その他


また、医療機関向けに開発された決済代行サービスであるHealtheeOneコレクトというものもあります。
病院やクリニックに合わせてつくられたものなので、病院やクリニック向けの機能は他のスマホ決済に比べて充実しています。
しかし、初期導入費70,000円~、月額費500円~となっており、割高です。
上記に記載した2つのスマホ決済と比較すると、初期導入費はSquareが7,980円、STORESターミナル(旧Coiney)が19,800円であり月学費は両方とも0円なのでそれは一目瞭然です。
そのため、本当にHealtheeOneコレクトが提供している機能が必要なのか、対価にあっているかをよく検討する必要があります。

5.まとめ

近年は自費診療を受ける際にカード決済ができるかどうかも受診する医療機関を選択する際のポイントの一つとなっているため、カード決済を導入することは、ビジネスチャンスを拡大することを意味します。
カード決済を導入していないことで、お客さんから選ばれない可能性もあるのです。
特に自費診療の利用者を増やしたいと考えている方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。